年度内に詳細設計開始 柳瀬川上流第一調節池の整備 都
東京
東京都建設局は「(仮称)柳瀬川上流第一調節池」の整備に向けた詳細設計を2026年度内にスタートさせる。東村山市内に容量約2万立方㍍の掘込式調節池を設ける計画で、フジヤマ(千代田区)が基本設計を手掛けている。9月30日の都議会本会議で渋谷信之氏(都議会自民党、北多摩第4区)の一般質問に、久野健一郎建設局長が答えた。
柳瀬川は埼玉県所沢市の山口貯水池から都県境を流れて同県志木市で新河岸川に注ぐ荒川水系の1級河川。河川延長は19・6㌔で、うち8・19㌔が都内に位置している。支流として空堀川と奈良橋川がある。
6月に発表した柳瀬川流域河川整備計画(東京都管理区間)の変更原案では、六つの調節池を整備して合計約25・6万立方㍍の貯留量を確保するとしている。具体的には柳瀬川の上流から▽約2万立方㍍▽約3・9万立方㍍▽約4万立方㍍▽約14・9万立方㍍―の四つを、空堀川の上流から約2・4万立方㍍と約8・4万立方㍍の二つを設ける。また、奈良橋川から空堀川への分水路も整備するとした。
今回の柳瀬川上流第一調節池は、柳瀬川に設ける四つのうち最上流部のもの。東村山市久米川町5丁目地内の久米川遊水池を掘り下げ、容量を現在の約6000立方㍍から約2万立方㍍に増やす形で整備する計画だ。フジヤマが11月13日の納期で手掛ける基本設計を通じて構造や施工方法を具体化し、26年度内の詳細設計のスタートにつなげる。
■奈良橋川分水路も事業化へ検討
渋谷氏は一般質問で、甚大な被害をもたらす豪雨が全国各地で相次ぐ中にあって、「都内でも時間100㍉を超える降雨が観測され、いつ大規模な水害が起きてもおかしくない」と警鐘を鳴らした。また、今後も気候変動の影響によって降雨量の増加が見込まれることから、柳瀬川流域での対策の必要性を唱えて都の取り組みをただした。
答弁に立った久野局長は、「これまでに柳瀬川流域で護岸の約7割と容量約4万6000立方㍍の金山調節池を整備してきた」と状況を説明。その上で、26年度は護岸整備や河床掘削を行うとともに「容量約2万立方㍍の(仮称)柳瀬川上流第一調節池の詳細設計に着手する」と明言した。
併せて「(仮称)奈良橋川分水路の事業化に向けた検討を行っていく」との方針も示した。
