広島八丁堀3番7番地区〝都心部の玄関口〟としてのランドマーク性を

広島

広島八丁堀3番7番地区第一種市街地再開発事業におけるデザインコンセプト(会議資料より)

 広島市都市整備局は10月8日、本年度内の組合設立認可が予定されている、広島八丁堀3番7番地区第1種市街地再開発事業のデザイン方針や設計での配慮事項について、景観づくりへの貢献の観点から有識者の意見を聞く会議を開いた。  有識者からは、〝都心部の玄関口〟としてのランドマーク性の検討を求める意見をはじめ、美術・芸術で大きく貢献している同地のアート感が感じられる外観を望む意見、西国街道に通じていた京口門の外堀石垣を意識した景観づくりなどを求める意見が出された。  再開発準備組合・業務代行者・事業協力者は、意見を踏まえて次回会議で検討案を示す見込みだ。  再開発準備組合側は、都市計画の概要を説明するとともに、デザインコンセプト(添付画像参照)を示し、有識者の意見を聞いた。  有識者からは、〝都心部の玄関口〟としてのランドマーク性への検討を求める意見が示された他、YMCAは美術・芸術の世界で非常に重要な場所である点を踏まえ、アート感がある空間・デザインを実現してほしいといった意見、長く使える施設となるよう、子どもやコミュニティーの観点を踏まえた施設づくりを求める意見もあった。  また、京口門公園の再整備に関しては、原爆で一度なくなってしまったこのまちを、21世紀になってデザインし直そうとなった時に、京口門付近の遺構の重要性を生かしてほしいといった考えも示された。  京口門公園がしっかり利用されている現状がある点を踏まえ、南北街区で分かれるオープンスペースをどう使い、管理するかの検討、三つに分かれた街区をどうまとめるかといったエリアマネジメントを意識した観点も全体の一体性には重要な要素との指摘もあった。  この他▽西国街道に通じていた京門口があったエリアでもあり、施行区域の周辺道路を含めた計画の立案▽八丁馬場通りを挟んで再開発区域がある同地の関係性に対する整理や紙屋町・八丁堀エリア、隣接する基町通地区第1種市街地再開発事業の施行区域との回遊性確保策▽人を呼び込むデザインの手法▽南北に分かれる街区を一体的・統一感あるデザインに―を求める意見なども示された。  同地の再開発事業は、2017年11月に準備組合が設立。今年3月に都市計画決定が告示されている。  本年度内の組合設立認可を予定し、権利変換計画認可を経て、28年度に1期工着手、32年度の2期工着手を目指している。全体完成は36年度の予定。  事業協力者は大成建設とNTT都市開発。コンサルタントはアール・アイ・エーと復建調査設計。