建設のフィジカルAI実装 官民会議発足、会員募集

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国交省が7月に開いたAI企業と建設業の交流会には、多数のフィジカルAIが展示された。

 国土交通省は、河川・道路の整備や維持管理にフィジカルAIを導入するため、産学官が業界横断で課題解決に取り組む「建設分野のフィジカルAIコンソーシアム」を11月下旬にも立ち上げる。このため、11月6日まで初弾の会員募集を行っている。建機メーカーやAI開発企業だけでなく、現場のニーズを把握するため大手・中小建設業にも積極的に参加を呼び掛ける。  フィジカルAIは、センサーやカメラで周辺環境を把握し、自律的に動作するロボット。建機施工や人力作業を代替し、建設現場の生産性を向上させる技術として注目を集めており、国交省は9月に開発・実装に向けた戦略を公表していた。  コンソーシアムには、フィジカルAIに関連する研究者や開発企業、利用を検討している建設企業、公的機関の参画を想定している。参加希望者向けの説明会を10月21日にオンラインで開催する。  フィジカルAIの性能向上には、現場や施工に関する大量のデータが必要になる。コンソーシアムは関係者間の意見交換に加え、データ共有の場としても活用し、開発を加速させたい考え。現場実証の準備や共通基盤の整備、安全面などのルール作りを進める。国交省の担当者は「オールジャパンで協調領域を定めた上で、企業間で技術開発を競い合ってほしい」と述べた。  会員のうち、一般会員にはコンソーシアムで得られた情報を共有するとともに、ニーズ・シーズに関する調査に協力を求める。また、コンソーシアム内に建設機械と人力作業用ロボットプロジェクトチームの設置を予定しており、これらのチームで具体的な議論に参画するプロジェクト会員も募集する。  建設機械プロジェクトチームでは、建機施工でフィジカルAIを活用する作業を選定する。人力作業支援プロジェクトチームでは、人力で行っている作業や現場内小運搬、巡視・点検などフィジカルAIの導入が有望な業務を整理する。各チームで2030年ごろを見据えた目標設定や、共通の開発基盤の検討、実証を踏まえた仕様・要領案の作成も行う。  11月6日に初回の募集を締め切った後、同月下旬に第1回コンソーシアムを開き、大まかな方針を定める。その後随時、一般会員・プロジェクト会員を募集する。