ニュースのキーワード 補正予算で「施工時期の平準化」 年度当初の閑散期は困る

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このコーナーでは、ベテランたぬき記者の「ぽんせつ先生」が、知りたがりの九官鳥「キューメット」の質問に答えます(Q=キューメット、P=ぽんせつ先生)。 P.補正予算が組まれるようです。 Q.話が違うじゃない!補正予算からの脱却じゃないの? P.補正予算からの脱却ではなくて、補正予算依存の脱却です。政府が検討している2026年度第2次補正予算には、まず緊急性の高い災害復旧事業の予算が計上される見込みです。これまで毎年秋に編成していた経済対策のための大型補正予算とは大きく異なります。今回は「施工時期の平準化」のために国庫債務負担行為を設定することも検討しています。 Q.施工時期の平準化ってドウユウコト? P.単年度で予算を編成する公共工事には、年度内に予算を消化する必要があるため、年度末の繁忙が生じます。その一方で、3月に翌年度予算が決定する影響で発注の準備が間に合わず、4~6月に閑散期が生じてしまいます。 Q.債務負担でナニが変わるの? P.ゼロ国債や債務負担で翌年度予算への計上が確定すると、発注者は入札や契約などの手続きを年度末までに済ませることができます。債務負担の枠を大きくすれば、4~6月の閑散期に稼働する工事を増やすことができます。 Q.忙しいのもいやだけど、仕事がないのもいやだよね。 P.公共工事を受注する建設業にとって、年度末と年度当初の工事量に差があることは、生産性を阻害する大きな問題として受け止められてきました。技能者が不足しているにもかかわらず、年度末と年度当初で人手のロスが生じるためです。日給月給制で働く技能者にとっても、稼働が減る4~6月は収入が不安定になってしまいます。 Q.ふーん。今までも平準化してきたんでしょ。わざわざ補正予算を組むのはナゼ? P.これまでは、秋の補正予算にゼロ国債を設定し、施工時期の平準化を進めてきました。ところが、高市内閣が補正予算依存からの脱却を打ち出したため、建設業界からは4~6月の発注量減少の懸念が高まっていました。国土交通省と総務省は、地方自治体に対しても補正予算を編成して債務負担行為を設定し、施工時期の平準化を図るよう求めています。 Q.財務省はいいの?予算減らしたいんでしょ? P.当該年度の支出を伴わないゼロ国債を設定しても、全体の予算が増額されるわけではありません。26年度補正予算にゼロ国債を設定しても、実際の予算は、27年度当初予算に計上されます。ゼロ国債は施工時期の平準化に効果がありますが、全体の公共事業予算への上乗せが確定するわけではありません。