福山市で実証へ 下水道管の腐食リスクAI予測 Hmcomm

広島

実証事業の全体イメージ

 Hmcomm(東京都港区)は、福山市でAIによる下水道管路の腐食リスク予測に向けた実証を開始した。広域分析・継続計測・AIを組み合わせた下水道腐食リスク予測の有効性を検証する。実証期間は2027年3月まで。  実証事業では、既存データを活用した広域分析により、腐食や硫化水素の発生要因を分析し、高リスク候補地点を抽出。現地の状況を踏まえて実証地点を選定し、硫化水素濃度の他、溶存酸素(DO)、水位・水温、温湿度、管内流水音などを継続的に計測する。  その後、取得した複数の環境データと硫化水素の発生条件、管路腐食との関係を分析し、AIによる腐食リスク推定モデルの有効性を検証。硫化水素濃度だけでなく、複数のデータを組み合わせることで、硫化水素が発生しやすい環境や腐食リスクを推定する。  同社は実証結果を踏まえ、「センサー構成や計測方法、腐食リスク予測モデルの高度化を進めるとともに、実用化に向けた継続利用や他自治体への展開についても検討していく」としている。  同実証事業は広島県が実施する「The Meet 2026 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge」(※)の採択事業。福山市は「下水道管の無人インフラ点検・診断」に関する課題を提示していた。  ※アクセラレータープログラム―大企業や自治体が自社の経営資源(ノウハウ、販路、データ、実証フィールドなど)を外部のスタートアップ企業や中小企業に開放し、伴走しながら新規事業や地域課題の解決を共同で進めるプログラム