日本コンクリート切断穿孔業協会 広島で第77回例会開く

広島

IACDSのローデリッヒ・ブラウン会長

 日本コンクリート切断穿孔業協会(JCSDA、藤尾浩太理事長)は10月14日、第77回広島例会を開いた。JCSDAが加入する世界組織のIACDS(The International Association of Concrete Drillers & Sawers)のローデリッヒ・ブラウン会長(オーストリア)も訪日して参加、技術情報の共有をはじめ、会員間の交流を深めた。  藤尾理事長は「IACDSは、世界各国のコンクリート切断穿孔に関わる団体をつなぎ、技術、安全、業界の発展に取り組む国際的な組織。JCSDAも組織の一員として国内ばかりを見るのでなく、世界の技術や考え方を学びつつ、日本の優れた技術を世界に発信していくことも大切だと感じている」と語り、ブラウン会長の参加を歓迎した。  続いて、日本では昔から利益を上げることに関し、どこか遠慮がちといった風習があるように思うとした上で、「しかし、世界に目を向けると、企業が適正な利益を上げることは極めて当たり前のこと。利益があるから人材に投資でき、従業員の待遇を改善できる。新しい技術、安全設備も導入できる」と、利益を上げることの重要性を説いた。  その上で「特に、われわれの業界では、人手不足がさらに進んでいく。安値受注する競争をしている場合ではない」と価格競争だけの価値観は、業界そのものの疲弊を招くと指摘した。  「われわれが競争すべきなのは、価格ではなく技術」だとし、より安全な施工、より早く・確実な施工、省人化できる施工、容易にまねできない特殊な技術や工法を挙げ、技術で差別化する業界にしたいと述べた。  「優れた技術には、それに見合った価格がある」とし、「技術力、安全性、品質、施工実績、現場で働く人の技能を含め、われわれが提供する価値をお客さまに説明し、価値に見合った適正な価格で契約していく」のが大切だと説いた。  最後に「私は、業界をJCSDAの活動を通じて価値を競う業界にしたい。世界の仲間とも技術を競い、学びながら、日本の切断穿孔の技術をさらに高めていきたい」と述べ、あいさつを締めくくった。  IACDSのブラウン会長は「こんにちは。藤尾さん、どうもありがとうございました。JCSDAの皆さんもありがとう。オーストリアから来ましたローデリッヒ・ブラウンです」と日本語であいさつ。参加者は拍手で歓迎した。  ブラウン会長の来日は、2018年のJCSDAとIACDSの合同会議以来2回目。会長は、それぞれの文化や生活習慣は違うものの、コンクリートの切断穿孔に携わる共通の仕事について、メンバーが議論を交わす貴重さをプレゼンテーションした。  例会では、企画委員会はじめ各委員会の報告をはじめ、技術情報の共有、クリエイティブ・ラボによる講演が行われた。 ※メイン画像はローデリッヒ・ブラウン会長、サブ画像は藤尾浩太理事長