25年度の送検 橋桁落下など9件 労働安全衛生法違反など

静岡
 厚生労働省静岡労働局は、2025年度に建設業で9件を検察庁へ送検した。内訳は、労働基準法・最低賃金法関係が3件、労働安全衛生法関係が6件だった。  建設業の労働安全衛生法関係では、危険防止措置に関する違反が3件、特定元方・注文者の違反2件、労災隠しが1件だった。  主な事例では、国道1号静清バイパスの道路高架橋鋼上部工事で、重量約140㌧の橋桁が落下し、作業員8人が死傷した。元請け事業者には、橋桁架設に使用する主な設備に関する計画を作成しなかった疑いがある。また、2次下請け事業者には、橋桁架設用設備の落下や倒壊による危険防止措置を講じなかった疑いがある。  労災隠しの事例では、法面地滑り対策工事で休業を伴う労働災害が発生したにも関わらず、所轄の労働基準監督署長に労働者死傷病報告を速やかに提出しなかった疑いがある。  建設業の送検数は、前年度の5件から80・0%増加したが、23年度の13件からは30・8%減少した。  全業種の送検26件のうち建設業は34・6%を占め、製造業と並んで最多だった。24年度は26件中5件(19・2%)で製造業(9件)、その他(6件)に続いて3番目。23年度は24件中13件で、全業種の54・1%を占め最多だった。