三次河川国道 高校生を魅了 鍵掛峠道路の現場を公開

広島

ヘッドマウントディスプレーを装着して設計通りの現場を体感

 国土交通省三次河川国道事務所は10月23日、庄原実業高校の生徒を対象に、国道183号鍵掛峠道路で進めている改良工事の現場見学会を開いた。環境工学科2年の生徒10人は、遠隔自動航行ドローンや油圧ショベルの遠隔操縦といった最新技術をはじめ、現場をフル活用した宝探しなど体験メニューを通じて、現場に魅了されていた。  見学したのは、「令和6年度鍵掛峠道路小坪地区第5改良工事」(略称・小坪改良)で、鴻治組(広島市安芸区)が施工する。山を掘削して法面処理を行い、道路を造る工事だ。  三次河川国道事務所の藤川貴司建設監督官が、あいさつとともに鍵掛峠道路の事業概要を説明。その後、遠隔自動航行ドローンと油圧ショベルの遠隔操縦を見学した。    日々の現場の施工状況を把握する点群データ作成は、遠隔自動航行ドローンが担い、施工管理の省人化を図っている。これを見た高校の先生は、「いまどき、ドローンぐらいで生徒は関心を示さない」が「今日のは生徒も驚いていた」と振り返っていた。    油圧ショベルは、直線距離で約65㌔離れた福山市の現場にある重機を、小坪改良の現場に配置したモビリティオフィスカーから遠隔操縦するようすを実演。  福山市の現場技術者のパフォーマンスに盛り上がった後、遠隔操縦では生徒はオフィスカーの後部スペースに配置されているモニター画面を運転席・助手席、車内後部スペース、モニター後方から取り囲んで見つめていた。  体験では、AR技術を活用した施工管理と自動追尾トータルステーション・GNSSローバーによる測量を体験。  AR技術を活用した施工管理の体験では、タブレットに映し出されるさまやヘッドマウントディスプレーを装着して現場内を歩き、設計図通りに施工されている状況を視覚的に体験していた。  測量体験は、現場をフル活用した、まさに〝宝探し〟。延長210㍍の現場内で座標を示し、生徒は座標地点でスコップを使い、お宝を探した。  高校性向けだけに、お宝が埋められている深さはしっかり確保し、場所も高低差がある現場を最大限活用。生徒は「本当にあるの?場所合っている?」と感じつつ、鴻治組の現場技術者の励まし・応援を受けて探し出していた。  最後に遠隔自動航行ドローンが取得したデータから自動生成した点群データ・3Dガウスモデルを見せ、工事進捗と品質確保で活用していると説明した。  記念撮影では、遠隔自動航行ドローンのドック(発着場)前での撮影も追加で希望、楽しそうに盛り上がっている高校生の姿が印象的だった。 ※メイン画像は「ヘッドマウントディスプレーを装着して設計通りの現場を体感」、サブ画像は「GNSSローバーを使ったお宝探し 簡単には掘り出せない」