横浜市 山下ふ頭再開発の事業計画案 緑とオープンスペース確保に重点
神奈川
横浜市港湾局は山下ふ頭の再開発に向け、コンセプトや事業者の公募スケジュールなどを盛り込んだ事業計画案をまとめた。緑を中心としたオープンスペースの確保に重点を置き、イノベーションやにぎわいを生む機能を誘導する方針。2026年度末をめどに事業者の募集を開始する。
計画案によると、再開発のコンセプトを「GLOW 横浜の〝輝き〟を世界へ、そして22世紀へ」に決定。「GLOW」は▽Green=魅せる「緑と海辺」空間▽Lively=新たな活気と賑わい▽Open innovation=持続可能なイノベーション▽Waterfront/Weaving=世界に誇れる水際線/市民が結ぶまち―の頭文字を取った。
土地利用の考え方としては、大さん橋側のエリアに広大なオープンスペースを配置し、山下公園からの動線と連続した緑を確保する。また、埠頭(ふとう)の中心から新山下側には、緑と併せてシンボルとなるような施設や多機能オープンスペース、イノベーション創出につながるフィールドなどの機能を誘導。各エリアの一体感や連続性に配慮しつつ、「余白」を意識して将来的な時代の変化に対応できる空間をつくりたい考え。
利便性と回遊性を向上させるための都市基盤整備にも取り組む。埠頭内外を結ぶ新たな進入路や、来街者需要に見合った駐車機能の整備、元町・中華街駅をはじめとする周辺駅との動線の確保など、自動車・歩行者アクセスを改善するとともに、新たなモビリティの導入を推進して周辺の交通ネットワークを強化。
主要都市・鉄道駅・空港から来街者を送迎するための交通ターミナルも整備。水上交通の導入も視野に入れている。
災害時には、山下ふ頭2号岸壁と背後地を活用して緊急物資などの受け入れ・輸送を行う「海の防災拠点」とする。
国直轄事業として臨港幹線道路(本牧~山下間)の新設計画がある他、2号岸壁について「レベル2地震動対応」への改修を検討しており、国へ整備を要望中。いずれも整備時期は現時点で未定だが、再開発の供用とスケジュールを合わせることを想定している。
にぎわいを生み出すために必要な機能に関しては、国内外の人々にとって旅の目的地となるような、日本の特色を最大限生かしたコンテンツを計画するという。平日・休日を問わず四季を通した集客性が期待でき、ナイトタイムエコノミーを考慮して周辺への高い波及効果を生むイメージだ。
滞在・宿泊機能も導入する。多様化・グローバル化する宿泊需要に対応できるよう、ファミリーからビジネス利用、短期・長期滞在まで、幅広いタイプの仕様・設備を持つ施設を計画する。
クルーズ旅客を迎えるためのターミナルも整備。横浜ベイブリッジを通過可能な最大級の船舶の着岸を想定している。
