【速報】
生コンクリートの価格は、21-18-20でm3当たり2万900円どころと前月比変わらず。4月出荷分から3,000円の値上げに取り組むとともに価格体系の見直しも求めているが、当面、横ばい推移しよう。
ヒューム管の価格は、外圧管B形1種300×30×2000mmで本当たり1万2,500円どころと前月比変わらず。当面、横ばい。
異形棒鋼の価格は、SD295・D16でt当たり10万7,000円(東京②)どころと前月比1,000円の下落。需要好転の兆しがみえない中、先行き、じり安基調で推移する見通し。
塩ビ管の価格は、水道管VP20mmで本当たり633円と前月比変わらず。先行き、横ばい。
石油製品の価格は、軽油(ローリー渡し)でKL当たり12万3,000円どころと前月比3,500円の続伸。補助金の切り下げが続くことから、先行き、強含みの公算大。
国産材の価格は、正角材・杉(KD)3.0m×10.5×10.5cm特1等でm3当たり7万5,000円と前月比変わらず。目先、横ばい。
米材の価格は、平角材・米松(KD)4.0m×10.5(12)×15~24cm特1等でm3当たり8万7,000円と前月比変わらず。先行きも横ばいで推移しよう。
主な製品の市況は以下のとおり。
<生コンクリート>
東京地区生コン協組調べによる12月の出荷量は前年同月比17.4%減の21万3,177m3となり、5カ月連続で前年を下回った。出荷減は、働き方改革や人手不足を背景とした工程遅延によるものとみられる。加えて、高層建築工事で使用される軽量コンクリートの需要増に対して、原料である軽量骨材の供給が間に合わず、打設が先延ばしになっていることが要因の一つとなっているもよう。
価格は、21-18-20でm3当たり2万900円どころと前月比変わらず。同協組はセメントや骨材について、大幅な値上げ要請を受けていることなどを理由に、4月出荷分から3,000円の値上げに取り組むとともに価格体系の見直しも求めている。こうした生コン協組の要求事項に対して、需要者側は抵抗感が強く、当面、横ばい推移しよう。
<ヒューム管>
全国ヒューム管協会調べによる4~11月期の関東地区の出荷量は、2万855tと前年同期比で約17%減少となった。これは、年度当初に出荷を見込んでいた自治体の下水道工事向けのほか、データセンター整備工事等の発注が遅れていることが要因とみられている。
一方、今年度の関東地区における主力物件である東京都河川雨水対策のシールド工事や茨城県内の企業局の造成工事など、大型開発工事向け出荷が始まっているため、今後の出荷は堅調に推移する見通し。
価格は、外圧管B形1種300×30×2000mmで本当たり1万2,500円どころと前月比変わらず。関東ヒューム管協同組合では、セメントや骨材等の原材料価格や燃料、輸送費の高騰からコスト上昇分を価格転嫁すべく、4月から10%程度の値上げを表明。今後、需要者との価格交渉が注目される。当面、横ばい。
<異形棒鋼>
人手不足や資材価格の高騰を受けて大型物件の発注延期が相次ぎ、昨年末の駆け込み需要は精彩を欠いた商状で締めくくりを迎えた。
価格は、SD295・D16でt当たり10万7,000円(東京②)どころと前月比1,000円の下落。主原料の鉄スクラップ価格が弱基調で推移する中、需要者側の指し値は厳しく4カ月連続の下落となった。
人件費や輸送費等の製造コストは依然として上昇しているものの、長引く需要低迷から製販とも値上げを打ち出す状況にはなく、減産を継続して販売価格の維持に注力している。一方、数量確保を優先した流通業者の競合は激しさを増しており、価格交渉は需要者側が引き続き優位に展開する公算が大きい。需要好転の兆しがみえない中、先行き、じり安基調で推移する見通し。
<塩ビ管>
塩化ビニル管・継手協会調べによる4~11月期の出荷量は、14万5,881tと前年同期比1.2%減。中小物件の荷動きは精彩を欠いている。
価格は、水道管VP20mmで本当たり633円と前月比変わらず。需要の不透明感が拭えないことから、流通側はメーカー値上げを転嫁すべく売り腰を引き締めているが、需要者に応じる姿勢はみられない。先行き、横ばい。
<石油製品>
軽油(ローリー渡し)の価格は、KL当たり12万3,000円どころと前月比3,500円の続伸。政府補助金が大幅に縮小された影響により、仕入価格が値上がりした販売業者は価格転嫁を進めた。原油相場が高止まりしていることや、補助金の切り下げが続くことから、相場の上昇基調が続くとみる販売業者は今後も売り腰を強めていく見通しで、先行き、強含みの公算大。
<木材>
依然として木造住宅需要は低調に推移しているが、虫害の発生による供給量の減少や4号特例の見直しを控えた非JAS製材品手当ての動きなどから、国産材の需給バランスには改善の兆しがうかがえる。
価格は、正角材・杉(KD)3.0m×10.5×10.5cm特1等でm3当たり7万5,000円と前月比変わらず。目先、横ばい。
米材は、平角材・米松(KD)4.0m×10.5(12)×15~24cm特1等でm3当たり8万7,000円と前月比変わらず。産地の人件費は上昇基調にあることに加え、為替が再び円安基調に振れた影響で、原木の仕入れコストも高止まりを続けている。木造住宅需要が振るわない中、メーカー側は9月、10月と価格を引き下げたものの、競合するレッドウッド集成材も現行価格で推移していることから、米松の取引価格に動意はみられない。先行きも横ばいで推移しよう。