
(1)若者が求めるのは納得感 世代間ギャップどう埋めるか
「残業の多い職場では働きたくない」。建通新聞社が学生300人に行ったアンケート調査では、今の働き手が抱く、若い世代のこうしたイメージに反し、回答者の8割超が一定の残業を受け入れる考えを示した。ただ、許容できる残業時間を聞くと、最も多い回答は「月15時間まで」。実際の労働環境と若い世代の価値観には大きなギャップがあるが、この世代も残業そのものを拒否しているのではない。

「残業の多い職場では働きたくない」。建通新聞社が学生300人に行ったアンケート調査では、今の働き手が抱く、若い世代のこうしたイメージに反し、回答者の8割超が一定の残業を受け入れる考えを示した。ただ、許容できる残業時間を聞くと、最も多い回答は「月15時間まで」。実際の労働環境と若い世代の価値観には大きなギャップがあるが、この世代も残業そのものを拒否しているのではない。

職業観の明らかに異なる若い世代の目に、酷暑の中で屋外作業に従事する建設業はどのように映るのだろうか。建通新聞社のアンケートでは、建設業の働き方について「暑くても寒くても我慢して働いてる印象」「早朝から働き、真夏の劣悪な環境での仕事」といった、若い世代の率直な声が聞かれた。

建設業には、危険な仕事というイメージが根強く残る。長期的には減少傾向にあるとは言え、労働災害の発生件数は、今も全産業で最多だ。建通新聞社が学生300人に行ったアンケートでも、建設業に求める労働環境に「安全」を挙げる回答が多い。この数年の夏季の気温上昇も、現場の働き手の安全を脅かすリスクになっている。

若手を指導する人材がいない、育成する時間もない―。厚生労働省が2024年度に行った能力開発調査からは、企業のそんな悩みが浮き彫りになった。建設業界では人手不足によって人材育成の余裕が奪われ、さらなる人手不足に陥る悪循環も懸念される。

働き方に対する価値観は変わりつつある。建通新聞社のアンケートに回答した学生は、就職先に求める条件として、休みの取りやすさ、残業の少なさ、心身の健康に配慮した職場環境を挙げていた。